3つの原理
- 作者: ローレンス・トーブ,神田昌典,金子宣子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2007/12/14
- メディア: 単行本
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「セックス(性)」「年齢」「カースト」という一見、まったく関係がない3つの原理により、人類の歴史そして未来が解き明かされるという仮説をもとに書かれたもの。
数ある未来予測本のなかで、本書が異彩を放っている点は、人類史数千年を扱いながら、われわれが現在、目の前で感じている不条理を、合理的に説明できてしまうことである。
しかも、その作業が、いままで見落とされてきた切り口―「セックス」「年齢」「社会階層」―という3つの原理で、片づいてしまうという。
と監修の神田昌典さんが言っているように、大局観を養うには非常に良いものだと思います。
内容の結論だけ言うと、本書の結びにあるように・・・
アメリカは「商品の時代」の頂点段階で、その極端なカネへの傾倒ゆえに、世界を導く立場になった。
極東共同体の儒教ブロックは、「労働者の時代」が頂点段階を迎える近未来に、その極端な仕事への傾倒ゆえに、世界を導く立場に立つだろう。
同じように、サハラ以南のアフリカは、「精神の時代」の頂点段階で、束の間ながら世界を導く立場に立つだろう。これもまた、統合された精神性への極度の傾倒ゆえで、成熟した両性的な社会が到来する遠い未来のことである。
現実生活のレベルでは、生活必需品の節度ある消費に対する適切なテクノロジーや、世界の地域同士の連携に支えられた「宗教経済」が出現し、宗教儀式や奉仕活動などのサービス事業が発展する。
以上、分厚い本でしたが、概略はこの辺を押さえておけばとりあえずは大丈夫だと思います。
- 作者: ローレンス・トーブ,神田昌典,金子宣子
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