公務員の人材流動化がこの国を劇的に変える


公務員は人材の流動性が極端にない。

これは当たり前のことですが、現在公務員の私が以前感じていた不満でした。


やめたいけれど簡単に転職なんてできない。

公務員はつぶしがきかない職業だし、

やめても失業保険もでない。


そんな思いで鬱屈としている間に、いつしかそんなことは忘れて、のほほんと毎日を送るようになっていました。


しかし、人生に転機は訪れるもので、4月から民間の会社に転職となりました。


いままで役所の常識しか知らないので、当然不安はたくさんあります。

だけども、期待も当然あり、いればいるほどやる気が削がれていく役所の体質から抜けられるのはいい機会としたいと思っています。


で、何を言いたいかと言うと、今回退職を職場に伝えたとき、何人かから


「もったいない」


という言葉をもらったことです。


公務員はやめたら「もったいないのか」、役所の仕事はそんなに「割高感」があるのか、言われるたびに言い返しそうになりました。



公務員の世界が閉鎖的なのは、もちろん制度上の構造的な問題が大きいと思いますが、それによって公務員自身の考え方も矮小化してしまっているのではないか、そんな気がします。



だから、この本のタイトルどおり「公務員の人材流動化がこの国を劇的に変える」ことができると思います。


はやくそうなってほしいと強く願っています。





■はじめに−日本列島―曇り「官民人材流動化」のち晴れ

日本列島を晴れ間にする解決策とは、官民の人材化を流動化させること。

官僚の中枢に公募で有能な民間人を入れるとともに、あまる大量の公務員は、民間に転身してもらうのです。

今重要なのは、官民の枠を超えた複眼思考や協調が必要なのです。


■削減可能な公務員は3割程度


■公務員が民間で転職できるこれだけの理由

1 一般の公務員の潜在能力が高いこと

2 調整力があること

3 自治体職員の場合、地域での人脈があること

4 公務員には、社会的または地域的な関心が高い人が多いこと


■補論−なぜ、外務省から、民間コンサルタントに転身したのか

公務員の再就職の場合も、真の危機感と自らの市場価値を高めようという思いが両立することが重要だと思います。