ブルー・オーシャン戦略


ブルー・オーシャン戦略とは、

「血みどろの戦いが繰り広げられている既存の市場を抜け出し、競争自体を無意味なものにする未開拓の市場を生み出す戦略のこと」


こうやって言われてみれば、この戦略がどんなに素晴らしいものか理解できますが、本書のように体系化されていなかったら、自分なんかの実力ではなかなか気づかない事柄のような気がします。


競合する相手より、よりよい品質で、より安い価格で、というように同じ土俵の中で品質・価格の勝負をしかけるのではなく、新しく土俵をつくり、その中で圧倒的優位に立つこと。

まさしく力動山が相撲からプロレスというブルー・オーシャンをつくったようなものなのです。


内容が濃いのでなかなか上手くまとめられないんですが、基本的なフレームワークである戦略キャンパスやアクション・マトリクスは使い勝手が良さそうなので、今度試してみたいと思います。


しかし、特に印象に残ったのは、「減らす」と「取り除く」ということ。

通常、サービスは増やすがよいと思いがちですが、機能が多すぎる電気機器が使いづらいように、顧客にとって利便性が高くないサービスはなくした方がコストも下がり利便性も高くなるという気づきが発見できたことはよかったなと思います。


まあ、結局は他の人と同じことしても成功は難しい。創業者利益を得るためには、他人が目をつけていないところで勝負していくことが重要だということですね。


既存の市場で、顕在化していない問題解決やサービスを生み出して、埋もれている需要を掘り起こすこと。


本書は、そのための方法を体系化している本ということですね。