日本の10大新宗教
- 作者: 島田裕巳
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2007/11/01
- メディア: 新書
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本書を読んでいると既存の宗教にも、本書で出てくるような黎明期があったのかなということが想像されます。
どんな宗教にも始まるためのきっかけがあって、教祖となるべき人物の霊的体験みたいなものを通して、少しずつ社会に浸透していく。
日本では、一般的には特定の宗教を信じている人があまりいないので、新宗教なるものには距離感をおいてしまう人もいるかもしれません。
しかし、一つひとつの新宗教をみていると、まあ物凄く違和感を覚えるようなことは書いてなかったような気がします(もちろん、本書ではカルトなものは始めから除外されているからですが)。
当然、昔の宗教の方がおそらくもっとドロドロで合理的なものではなかったはずですが、現在生き残っている宗教にはそんな気配はありません。
これは、おそらく宗教というものが
1 古代 アミニズム的な信仰(統治者の宗教は、自分の祖先を祭るもの)
2 中世 国家(政治)と宗教が結びついて、宗教によって国を支配するようになったもの
3 現代 政教分離
というように流れているので、今生き残っているものは、多分にアミニズム的で、ドロドロした宗教が必然的に抜けているからではないでしょうか。
といっても、現代に誕生したものも既存の宗派からの流れを汲むものはそんなでもないんですかね・・・
逆に、全く新しい概念で誕生したものは、アミニズム的なものが残っているのかもしれません。
何だかよくわからなくなってきましたが、知らない世界をちょっぴり覗けて面白かったです。
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