明日の広告


広告は、テレビ、新聞、ラジオ、雑誌のいわゆる「4マス」が以前の主な媒体でした。


しかし、ネットの普及・市場の成熟などで、広告業界をとりまく環境はガラリと変わってしまった。
こんな状況の中で、今までどおり4マスに漫然と広告を流すだけでは、求める効果は得られない。


そう、消費者は変わった。だから、広告も変わらないと、というのがテーマです。


市場の成熟、情報の氾濫によって、消費者の方が商品より偉くなってしまった。

だから、これまでの商品本位の広告から、受け手である消費者の心に訴えるものにする必要なある。

本書では、広告を好きな子にラブレターを読んでもらうことに置き換えていろいろな角度から分析をしています。


そして、本書で圧巻だったのが、「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」に携わった著者による紹介です。


作者の感謝の思いを、届けたい人に、どのように、どんな内容で、届けたらいいのか。

広告というのは、こういうものかということが肌で伝わってきます。


なぜなら、私もスラムダンク世代。この熱い思いは、今でもなくなっていません。

このみんなが持っている熱い思いに対して、どのように応えるのか、その思考の流れをつかむことができる。

ここを読むだけでも、本書を買った価値がありました。