ハイ・コンセプト 「新しいこと」を考え出す人の時代

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代


大前研一が「これからの日本人にとって必読の教則本」と冒頭から煽っていますが、中身はその煽りに負けないくらい濃いものでした。


現代は、第一の波(農耕社会)、第二の波(産業社会)はもちろん、第三の波(情報化社会)でもなく、すでに第四の波である「コンセプチュアル社会」、つまり、既成概念にとらわれずに新しい視点から物事をとらえ、新しい意味づけを与えていく社会が到来している。


これまでは、左脳的な能力である分析力や論理性が必須とされてきたが、これからは左脳型の能力だけでなく、想像力や調和など右脳型の能力も併せて身につけなければならない。



で、これから求められる「6つの感性」とは

1 「機能」だけでなく「デザイン」

2 「議論」よりは「物語」

3 「個別」よりも「全体の調和」

4 「論理」ではなく「共感」

5 「まじめ」だけでなく「遊び心」

6 「モノ」よりも「生きがい」


以上、6つであると紹介しています。


読んでいてなるほどと納得させられるばかりでしたが、個人的には本書で何回も紹介させていた「脳の右側で描け」のセミナーに行って、対象をきちんと見るということがどんなことなのか知りたいと思いました。


webで調べてみましたが、あまりいいサイトが見つけられなかったのが残念です。



それから、これからの上に行くために考えないといけない3つのことは

?「よその国、特に途上国にできること」は避ける。

?「コンピュータやロボットにできること」は避ける。

?「反復性のあること」も避ける。


このことも煽りとしてはかなりのものでした。



とにかく日常の生活や仕事に流されず、新しい自分の能力を開発をしていかなければいけない。

そのことを改めて認識させられる一冊でした。





ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

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