バカはなおせる 脳を鍛える習慣、悪くする習慣
- 作者: 久保田競
- 出版社/メーカー: アスキー
- 発売日: 2006/03/24
- メディア: 単行本
- 購入: 18人 クリック: 216回
- この商品を含むブログ (41件) を見る
脳科学の権威が書いた脳についての読み物。
この方は脳トレの川島隆太さんの師匠にあたる人なんですけれど、本書の中では弟子の研究結果に疑問を投げかけています。というか、昨今の脳ブーム全般についても、おかしいところはおかしいとはっきり言われています。
このことについては茂木健一郎さんも同じことを言っていて、世間で言われているような「このドリルをすれば頭がよくなる」的なはっきりとした効果をうたっているものは基本的には「脳がよくなるかもしれない」程度のことだと言っています。
それから脳に関する本を読むときに21世紀になってから書かれた本以外は、すでに時代遅れになっているとも言っています。これは、90年代後半に「認知神経科学」が誕生し、それまで主流だった「大脳生理学」や「神経解剖学」などはすでに基礎研究となっており、両者が統合した研究分野がいまものすごい勢いで進歩しているからだそうです。
この辺については、本を買うときに参考にしたいと思います。
脳を鍛える習慣としては、「走ること」がとても大事なことのようです。
細かいことは省きますが、ヒトは「走る」ことで脳を大きく発展させ、それで猿人かたヒトへと進化したようです。ですから、その習慣を現代人もけっして捨ててはいけません。端的に言うと、「走らなくなったら終わり」です。脳が衰えます。
↑このように指摘しています。
また、そのときにゆっくり走ることと全力で走ることを交互に繰り返し行う、「ブランチング効果」を利用するとより大きな効果が得られるそうです。
最後に我が子のように(0歳から3歳)、脳の複雑なブランチング課題(入れ子状態の課題)を解く際によく働く、ヒトをヒトたらしめている「10野」を鍛える方法を書いておきます。
1 子どもにいろいろ入り組んだこと(できれば入れ子状態)の課題をやらせる
2 何かを積極的にしないことを覚えさせる
3 ワーキングメモリー(短期記憶)を鍛えさせる
4 ミラーニューロンを意図的に鍛える
- 作者: 久保田競
- 出版社/メーカー: アスキー
- 発売日: 2006/03/24
- メディア: 単行本
- 購入: 18人 クリック: 216回
- この商品を含むブログ (41件) を見る