ドラッカー入門
- 作者: 上田惇生
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2006/09/23
- メディア: 単行本
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最近、意識してドラッカーの本を読むようにしています。
この2カ月で「プロフェッショナルの条件」「ネクスト・ソサエティ」を読んでいますが、ここでドラッカーの訳者である上田惇夫による入門書を読むことにしました。
ドラッカーは、てっきり経済学者だと思っていましたが実は社会生態学者というのが本当のところのようです。だから、「重要なのは経済ではなく社会」なんですね。
しかし、彼が世界の経営者たちに多大な影響を与え続けているのは間違いのないことで、マネジメントを学問にしたのもドラッカーの功績によるものだそうです。
それにしてもドラッカーは、マネジメントの父であると同時に現代社会最高の哲人でもあるようです。
上田惇夫はドラッカーの世の中の捉え方を
「論理だけではだめである。論理は相対的に最も太い線を捉えて抽象しているすぎず、多くのものを捨象する。いまの世の中には捨象してよいものなどない。だから見ることが大事である。これこそドラッカーの教える方法論として最も大きな大切なものである」
と紹介しています。
また、デカルトの「我思う。ゆえに我あり」を肯定せず、それを左脳的な捉え方と断じ、「我見る。ゆえに我あり」と右脳的なものの見方も必要なことを指摘しています。
まさかドラッカー関連の本を読んでこんな言葉が出てくるとはおもいませんでした。
ドラッカーは、1冊の中にものすごい量の情報がつまっているので、一度読んだだけでは読み足りないといつも感じてしまいます。
熱烈なドラッカー支持者を「ドラッカリアン」と言うのも納得です。
とりあえずドラッカーについては、一通り著作を読んでみて、全体像を自分なりにつかんでから、ドラッカーとは何なのかということを、考えてみる必要がありそうです。
- 作者: 上田惇生
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