ご冗談でしょう、ファインマンさん(上)

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)


第二次世界大戦下のアメリカ・ロスアラモスでマンハッタン計画にかかわったノーベル物理学賞受賞者・ファインマンのエッセイ。


「正直、ファインマンって誰?」というような状態でこの本を読みました。


何でもファインマン物理学というものがあるくらい有名な学者なんでしょうけど、物理をきちんと勉強したことないので全然知りません。



それで、この本はファインマンの自伝的エッセイの上巻であり、子ども時代からロスアラモス時代、そして大学に戻るまでの若い時期のものです。


このエッセイは基本的にファインマンのいたずらの成果を記録した本です。いくつになってもいたずら・いたずら・いたずらで、頭の回転の速さは本当に浮世離れしているのがわかります。


ただ、あんまり身近にいたら相手するのに疲れてしまいそうです。


小中学校時代にいたずらばかりして喜んでいる奴っていましたよね。

なんかそういうイメージがものすごく目に浮かびました。



しかし、この子どもらしさをいつまでも失わなかったのがファインマンの研究者としての凄さなんだと思います。


ファインマンは、一度大学に教員として赴任したときに絶不調に陥ります。

このときは成果を上げることに目がいきすぎて、自分のしたいことをしていなっかたためだと述べています。


自分のしたいことを喜びをもって追及する。

これは成功者の共通した特質です。


それから「子どもっぽいのはダメだけど、いつまでも子どもらしさを失わないのは素晴らしいこと」と先日ある人が言っていました。



言うのは簡単だけど、実行するのは難しい。


もうすぐ30になる身としては、なかなか難易度の高い課題のようです。






ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)