知的生産の技術
- 作者: 梅棹忠夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1969/07/21
- メディア: 新書
- 購入: 34人 クリック: 460回
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この分野の本では古典といってよいほどの本。
全体をとおして語られているのは、とにかくメモをとること。
記憶するのではなく記録することの重要性をいっています。
そして、できれば京大カードのようなカードを使うこと。
論文を書くときだけでなく、日常思ったこと、アドレス帳、日記など、あらゆることにカードの使用は有効。
それから読書については、「わたしの文脈」を大事にして読書カードをつくるようにしている。作者の言いたいことは本の中にあるので、支離滅裂でもよいので、瞬間的なひらめきをキャッチして、すばやくメモすること。
読書は、「発見」のための触媒作用として利用するとよい。
ここについては私もまさに同感で、こういう読書ノート的なブログをしていると、自分の言葉で本について語るのは思ったよりも大変です。
本の中でも登場しますが、「考えをまとめる」ことは難しいです。
すると、ついつい本の中の気になった部分を書いてしまう。
これはこれでよいとは思うのですが、一度自分で噛み砕いて文章を書いた方がまとまりがよいのは確かです。
だから、「発見」や「気づき」を見つけられるようにアンテナを張りながら読むことが重要ではないかと思っています。
最後に、冒頭で梅棹先生は、この本で最も肝心なことは、知的生産の技術についていろいろ考えてみること、そしてそれを実行してみることだろうと言っています。
多くの成功本と同じように「読むだけでなく実行に移すこと」。ここが一番重要な部分なのは変わらないようです。
- 作者: 梅棹忠夫
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