「ライフワーク」で豊かに生きる

「ライフワーク」で豊かに生きる (サンマーク文庫)

「ライフワーク」で豊かに生きる (サンマーク文庫)


「自分の大好きなこと」を仕事にする。

そんなことを夢見ることがたまにあります。


だけど、そういうときに「自分の大好きなこと」は何か考えること、具体的にイメージすることはできません。


第一、具体的に何をしたいかわかっていたら、すぐに行動に移せばいいだけのことですから・・・


本書は、本田健の幸せの小金持ちシリーズの第3段。「自分の大好きなこと」をするための「ライフワーク」の見つけ方の本です。


まず、ライフワークというものは、自分の内側からの情熱・思考から見まれて来るものです。自分の好きなことをしているときは、常に心がワクワクし、心の平穏も保たれ、周りの人たちにもそのプラスの思考の力を分けることができるそうです。


これは、いわゆるフロー状態と同じことではないでしょうか。

フロー状態とは、お金や名声など外発的動機ではなく、内なる欲求である内発的動機により、自由な心で好きなことに真剣に没頭すれば、その人の能力を超えた力が発揮できるようになる状態のことです。

この状態のときは、必要なタイミングで必要なことが起きる「意味ある偶然」に遭遇する確率が高まります。



「自分の好きなこと」をライフワークにすることの利点は、まさしくフローに入る条件が自然に整うことにあるような気がします。



それに昨日アップした「ユーザーイリュージョン」にもつながるところがあるように思えます。


「好きなこと」は、意識しなくても長い時間集中することができます。


ということは、「好きなこと」をしているときの方がそうでないことをしているときよりも無意識の状態になりやすいのではないのでしょうか。

そうだとすれば、ユーザーイリュージョンで定義している「意識で行うよりも、無意識の状態の方が情報の処理能力が高い」ということを当てはめれば、「好きなこと」をライフワークにすることのもう一つの利点になるのではないかと思いました。



ちょうど最近、「自分の好きなこと」「自分に向いている仕事」というものを考えていたので、この今日の本はとても参考になりました。

この本の中の「子どものこと好きだったことは何ですか」という問いかけを読んだとき、ライフワークに対する新しい「気づき」を与えてくれたことも今日の大きな収穫でした。








「ライフワーク」で豊かに生きる (サンマーク文庫)

「ライフワーク」で豊かに生きる (サンマーク文庫)