さわかみ流 図解 長期投資学


さわかみファンドの澤上社長の資産を手堅く増やすための基本を紹介した本。


澤上社長の投資スタンスは「気楽にゆっくり」。

それが儲けのコツと言っています。


要するに一度買ったら超長期で運用する「buy and hold」を徹底すること。

アメリカの大富豪ウォーレン・バフェットも同じ考えたを持っています。


本書は、その前提を踏まえたうえで「じゃあ何を買ったらいいのか」を考えるための「フローチャート思考」が紹介されています。


考え方としては、マインドマップと同じように思いつくままにキーワードを挙げていき、それをフローにしていくというものです。


ここで重要なのは、

■1枚の紙に思考の流れを落とすことできる。

フローチャートをつくることで思考を整理するとともに、新たな気づきをフィードバックすることができる。


私も本当はマインドマップを積極的に利用していきたいと思っているんですが、先日買ったi Mind Mapの使い勝手がいまいちなのを言い訳に最近ご無沙汰になっています。


それはさておき多額の資金を運用するために澤上社長がどのように考えているのか、その一端が垣間見れたことは勉強になりました。

すなわち「『推』と『論』をトコトン広げてやること」。

「推」とはイマジネーションを働かせること。

「論」とはロジック、いろいろな可能性を論理的に詰めていく作業のこと。


その思考を経て澤上社長が抱いた投資の3大テーマは、「エネルギー」「食糧」「環境」。30年以上も変わることのない投資対象だそうです。


すなわち生命にかかわる問題こそ長期投資の対象となる。

人間の生命に直結する問題こそビジネスチャンスや投資チャンスが眠っているし、そこに投資することで社会への貢献につながっていくからです。