本多静六自伝 体験八十五年

本多静六自伝 体験八十五年

本多静六自伝 体験八十五年


明治から昭和にかけて、東大教授にして大富豪として知られた本多静六の自伝。


いかなる分野においても名を遂げた人からは学ぶことがとてもたくさんあります。

それは本多博士も例外ではありません。


目標をやり遂げる意志の強さ。


一度決めたことを生涯やり遂げることは至難の技です。

それは、だれでも経験があることとは思いますが、どんなに些細なことでもいつか継続できなくなってしまいます。


しかし、本多博士は一度決めたらどんな困難なことでもやり遂げてしまう。


この1点だけで、私にとっては雲の上の存在です。


それから解説で八十五年の人生の自伝なのに、中身は初めの26年に偏っているとの指摘がありました。


確かに林学の東大教授なのに、震災後の帝都復興計画の原案を作成したり、蓄財の神様といわれているのに、苦学生のころの話が中心です。


これは、貴乃花が引退の際に、「十両に昇進したことが一番の思い出」と語っていたように、大きな業績を残した人ほど成果を誇らず、努力を誇るものなのでしょうか。




それから本書で蓄財の秘訣として語られていた「給料4分の1天引き蓄財法」は、私も実行しています。






本多静六自伝 体験八十五年

本多静六自伝 体験八十五年