トップ1%のプロフェッショナルが実践する「見た目」の流儀


世の中で活躍しているビジネスマンの多くは自分の身なりにかなり気を配っている。本田宗一郎松下幸之助盛田昭夫など日本を代表する経営者は、自分のスタイルというものを自覚し、それをビジネスや人間関係などに効果的に利用していた。


同じように役者も役柄によって服装を変え、それによって演技の幅を膨らませている。同じ役者でも、服装によって役柄の演技が異なってくる。


この本は、NHKで40年以上美粧師として数々の政治家、経営者、俳優の顔をつくってきた岡野宏さんの「見た目」の流儀が綴られている。



「顔はその人を表す名刺であり、また顔とは頭からつま先までである」


この本1冊で、「見た目」に対する心がまえをはじめ、顔・スーツ・シャツ・ネクタイ・そしてメガネなどの小道具にいたるまで、ビジネスマンにとっての「見た目」に関することが網羅されています。


1週間前に夏用のスーツを買ったんですが、この本を買って正直失敗したなと思いました。

そのスーツは身体に合っていると思って買ったんですが、この本の中では立ち姿だけでなく、座ったとき、手を挙げたときなど、様々な動作をしてもあっているかどうかを見ることが重要だと書いてあったからです。


確かにスーツは消耗品の作業着。

立ち姿がどう見えるかだけでなく、身体に合っているという前提はもちろいん、動き回ってもすっきりきれいなラインを見せる必要がありますからね。



この本の中では、その他にも二日酔いのときの体臭の消し方や、シャツ2枚で1週間の出張に行く方法など服と身体に関する豆知識もたくさん提供してくれています。




また、岡野さんは大変に観察力に優れています。

やはり、人の外見をつくるということは、それだけその人のことを理解していなければいけないということです。


それから気配りも大変上手。

一度会った人に対して、以前会ったことに対して覚えているということを言うと相手は喜ぶ、一発逆転ホームは事前の下調べ以外に生まれないなど、美粧師として長年選ばれている秘訣を見ることができました。



あまり服装に興味がない、スーツにかけるお金がないという若手ビジネスマンこそ読む必要がある本だと思います。

コーディネートの方法だけでなく、仕事のやり方も好転させるきっかけを与えてくれる1冊だと思います。