超入門　自治体財政はこうなっている - 趣味は自己啓発−田舎勤めのスキルアップ日記−

自治体財政の入門書。

全貌が巨大すぎて全体を理解することが難しい地方財政について丁寧にわかりやすく説明されています。

自治体や政府などのパブリックセクターは、市民からの納税によって財源を賄っています。つまり、自治体は税金の納付によって市民から信託されている立場です。

そのため、自治体は毎年一年間の収入と支出を見積もった予算書を作成し、議会の信任を得てから各種の事業を執り行わなければなりません。これが財政民主主義の原則となっています。

この本の中では、このような地方財政の理念的なことに加え、地方財政制度のことについても、かなりわかりやすく記述してあるので財政になじみのない方が読んでもかなり理解することができると思います。

ただし、それは実際に自治体で働いている人か、もともと自治体の活動に対してある程度の知識を持っている人にとってであって、まったくゼロから読む場合はいささか苦労するかもしれません。