「1日30秒」でできる 新しい自分の作り方

「1日30秒」でできる 新しい自分の作り方

「1日30秒」でできる 新しい自分の作り方


苦手なことや嫌なことをしなければならないとき。

無意識のうちに頭の中はマイナス思考でいっぱいになります。


この本は、そんなマイナス思考を断ち切り、感情をコントロールを方法を「コーピング」という認知行動療法によって紹介しています。


私たちの心は「刺激」「評価」「感情反応」「身体反応」の4つのサイクルで構成されています。

すなわち外部からの刺激に対し、感情のフィルターで評価し、それによって感情ができて、身体にもその反応が起きてくるというものです。


感情をコントロールしていくには、まず「評価」の部分、思考のフィルターを意識的に選ぶことが重要です。


その方法が「コーピング」と呼ばれるものです。
コーピングスキルとはストレス対処スキルであり、心を自分自身によって調整する「心の調整術」です。

心の調整とは、感情を抑制することではなく、感情の火加減、強火・弱火を自分で調整していくことです。

ここでの基本は、「自分を知ること」「自分の感情の理由を知ること」であり、具体的な方法として「セルフトーク」「心理調整術」「身体を使ったコーピング」が挙げられています。


「セルフトーク」とは、簡単に言えば独り言のことです。

人間は無意識では常に独り言を言っているようなものです。ここでは、まずどのような独り言を言っているのか、気づき、仕分けして、選りすぐっていっていくことが重要です。

とにかく前向きに、あまり考えすぎない、くよくよしないことを考えていくことは必要なようです。


「心の調整テクニック」は、マイナス思考にしろ、プラス思考にせよ、それらの意識化し、気付かせることで、自分の心をコントロールさせること。


「身体を使ったコーピング」は、呼吸法に始まり、身体を使う、能動的に生きるなど、行動を変えることでメンタルにもプラスの作用を働かせることのようです。




心理的なバランス能力を保つには、

1 自分のことを客観的に見られる「自己客観力」

2 内なる自分を掘り下げることのできる「自己内省力」

3 この2つを均等に保つことのできる「自分という軸」を持つこと

この3つを持つことが必要です。


こうやって見ていくこと、バランス能力を保つことは、まず自分という人間がどんな人間か気づくことが必要です。

そのためにはやはり思考の意識化を行い、自分自身の思考を前向きに変えていくことが、あれこれぐだぐだ一人で考えているより、よっぽど具体的で効果的な方法ではないかなと思います。


まずは自分がどのようなセルフトークをしているの気づくこと。

それがとりあえず始められることかなと思っています。




「1日30秒」でできる 新しい自分の作り方

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