ETF投資入門
- 作者: 太田創
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2008/03/20
- メディア: 単行本
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ETFとは、Exchange Traded Fundの略。文字通り、証券取引所(Exchange)に上場され取引されている(Traded)投資信託(Fund)ということです。株価指数連動型上場投資信託とも言われていて、本書では単に上場投信と書かれています。
現在、運用している国内株式のインデックスファンドがある程度の金額になったら、それを売却してETFを買おうと考え、本書を読むことにしました。
本書では、ETFに投資する意義を、
①個別銘柄への株式投資で、TOPIX(東証株価指数)やS&P500指数などのインデックスを上回るパフォーマンスを継続的に達成していくのは相当難しい。プロにとっても適切な銘柄を選択し、投資タイミングを計って運用し、インデックスを上回る成果を出すのは容易ではないのが実情。
②インデックスを上回るパフォーマンスを達成するための調査・運用コストは、ETFの運用コストの数倍以上もかかる。また、コストをかけたとしてもインデックスを上回る保証はない。
③ETFは流動性に優れる。市場が大きく変動する際にも迅速に売買が可能で、価格変動リスクを分散できる。
以上の3点にまとめています。
これだけ見ると、通常の投資信託のパッシブ運用と利点はほとんど変わりません。異なる点は、インデックス投信よりコストが低い。また、市場での流動性に優れているということです。
しかしながら、市場での流動性が高いということは、「売り」のタイミングをいつにするのかという問題が投資信託より高まることになります。
私のような資産運用の初心者にとっては、あまりややこしいことを考えず、長期運用に適していると判断してインデックス投信の運用を行っているので、将来的にそこらへんをもう少し勉強する必要がありそうです。