大人の投資入門

大人の投資入門―真剣に将来を考える人だけに教える「自力年金運用法」

大人の投資入門―真剣に将来を考える人だけに教える「自力年金運用法」


週末に読みました。
投資信託の運用を中心とした、文字通り投資の入門書です。

全体を通して強調されているのは、他の投資信託入門書でも言われている

・パッシブはアクティブに勝る
アセットアロケーションの組み方でがリターンの8割が決まる

という2点でした。


そして、この本が他の投資入門書と差異をつけているのは、
将来受け取るであろう年金も一つの金融資産と考えて、ポートフォリオを組むという点であります。


結論からいうと、年金積立金の運用(「年金積立金管理運用独立行政法人」(旧・年金資金運用基金))は70%弱が国内債券であるから、
自分の金融資産は国内株式、海外株式だけで十分であるということです。(ただし、1月の積立額が4万円以上の場合は、海外債権を考えてもよいとのことです)

とはいいつつも、実際年金の運用の実態が見えにくい中、債権はいらないと言われても、なかなか実感できません。


しかし、私は幸いにも国内債券はもともとポートフォリオに組み入れていないので、本書で指摘されていることには注意する必要は今のところなさそうです。


それよりも、ためになったのは今までいまいち理解できなかったETF株価指数連動型上場投資信託)について、類書よりも細かい記述があったのは参考になりました。本書で指摘されているように、国内株式のインデックスファンドをリレー投信として用いて、まとまった額になったら、ETFを適宜買っていく方法を今後取っていこうと思います。