スマイルズの名著「品性論」

スマイルズの名著『品性論』―古典には、「自分を変える力」がある

スマイルズの名著『品性論』―古典には、「自分を変える力」がある


自助論の著者であるスマイルズの名著を本田健が新たに訳したもの。

本田健は、スマイルズの著作は「すぐれた本、すぐれた人に学ぶ」ことの好例であるとして、本書を読むと、人生を生きるためのシンプルな法則「今いる場所でベストを尽くせる人が幸せになる」ということを示唆しています。


自助論に同じように、この本も名言・金言が多いので、以下はそのまま抜粋したものをのせておきます。



1 もっと熱く生きよ、道は開ける


■第一に朗らかであること、第二に朗らかであること、そして第三にも朗らかであることだ



2 使命感に燃える


■人生の中心は、ありふれた平凡な義務を果たすことにあります。

■人格の根となる「意志の力」、茎である「知恵」−この二つがなければ、人生ははっきりせず、何のために生きているのかもわからなくなります。



3 仕事をやり抜く


■身体を動かすのが億劫になることよりも、精神が怠惰になることのほうがはるかに恐ろしい。

■もっとも危険なのは暇な時間である。

■余暇を使わぬ人間に余暇はない

■何ごとにも耐えて、満足感を味わう習慣をつけるか、不平ばかりもらしていつも不満な状態でいる習慣をつけるか。

■言葉の一撃は槍の一撃よりももっと鋭い

■私たちは、言葉づかい一つで多くの友情が左右され、国家の運命すら分けられる事実を肝に銘じておかなければならない。

■気難しい口調で真実を述べるくらいならば、沈黙を守っているほうがましだ。おいしい料理にまずいソースをかけるようなものだから。



4 見識を高める


■友人を見ればその人がわかると言われます。同様に読んでいる本を読めば人格を知ることができます。

■すぐれた書物はりっぱな行為そのもの



5 よい人間関係をつくる


■思いやりの気持ちは、他人の心を開く鍵

■「心くばり」とは、他人を尊重すること

■妥協しようとしない自我ほど、暮らしていてひどい仲間はいません。

■善良さがどれほど多くの善を生むか、それは驚くほどである。

■他人の長所を認めて賞賛する人は、誰よりも多くの友人に恵まれる。そのような人格は大らかで率直で心があたたかく、他人の手柄を無邪気に喜ぶことができるからだ。

■心の狭い人間なら自分の仲間に嫉妬するでしょうが、真に偉大な人間は互いに認め合い、愛し合うものです。



6 人生に感謝し、人生を楽しむ


■どうしてもしなければならない重要なことに直面したとき、事態がはっきりしていて急を要するのに、決心がつけられない優柔不断な態度をとることほど手に負えないものはない。

■他人に頼らず、自力で信じる道を歩き、エネルギッシュな状態を保つためには「知性を伴う大胆さ」も必要です。

■度量の大きな人間は、幸運にめぐり合っても不幸にあっても極端な行動はとらないものだ。

■私たちのまわりにある「恐怖」の多くは、空想の産物です。

■自分の力を知っている人は、あやまった人間像をけっして自分に当てはめないが、自分の力を知らない者は虚構の自分をつくり上げてしまうものだ。

■また、先見の明がある人は、あることに失敗すると、まったく別の方向にその失敗を生かそうとします。

■何の障害もなく平穏な一生を送った人たちよりも、二度と立ち上がれないと思われた人たちのほうが、強い影響力を後々まで及ぼすことができます。

■逆境にあわなかった人間ほど不幸な者はいない。







スマイルズの名著『品性論』―古典には、「自分を変える力」がある

スマイルズの名著『品性論』―古典には、「自分を変える力」がある